第一話 平和な「Sheepシープ牧場」の日常
ここは、とある平和な島国のシープSheep島にある「Sheepシープ牧場」
昼間の牧場では、近隣牧場の仲良しの牛さん近くにあるモーモー島からシープ島に遊びにきている牛さんや、大親友の「牧羊犬」(→ワンちゃんたちとのんびり過ごすシープSheep達の姿が見受けられます。
大人のシープSheep達は赤ちゃんシープSheepの面倒を見ていますし、
子供のシープ達Sheepは友達と元気に遊んでいます。
皆、なんだか楽しそうです。
このようにシープSheep牧場は、一見するとどこにでもある普通の牧場に見えるのですが、、
実は、他の牧場とはちょっと違った変わったところがあるのです。
何が違うのかって?
夜のシープSheep牧場に来てみるとその違いを実感することでしょう。
なぜなら、夜もふけて、子供シープSheepと赤ちゃんシープSheepを寝かしつけるてしまうと、大人シープSheep達はおしゃれに着飾り出かけていくからです。
どこに出かけるかって?
向かう場所は大人シープSheep達の憩いの場である「Party Sheep Club」というパーティー会場。
昼間は穏やかに過ごしていた大人シープSheep達も、
夜になると、思い思いに着飾りParty Sheepに変貌して大騒ぎです。
よ〜く見ると、大人達に混じって制服を着たシープSheep達の姿もちらほらと見受けられたり!
昼間はどこにでもいるシープSheep達が、夜になるとParty Sheepとしてはしゃぎまくる。
そんな平和な日常が、シープSheep牧場にはありました。
第二話 狼達の出没
シープSheep牧場の日常は平和そのもののでした。
しかし、ある日を境として、シープSheep島には近隣の動物島からオオカミウルフ軍団にまつわる噂を耳にするようになります。
実際にシープSheep島からも、ウルフ軍団達のものと思われる船の姿が見受けられるようになりました。
シープSheep島の灯台からも、ウルフ軍団達の船団が沖に停泊している状況が報告されています。
とても長い間、シープSheep牧場では平和な時間が流れており、ここ100年間で争いが起きたことはありません。他の動物に襲われたこともなかったのです。
だからウルフ軍団達の船が出没するようになっても、シープSheep達は一応は警戒するものの、「まあ本気でウルフ軍団が危害を加えてくることもないだろうし、、大丈夫だろう」
と深く考えることはしませんでした。
でも、島の長老である仙人シープSheepだけは反応が違ったのです。
『ひつ爺』と呼ばれているその仙人シープSheepは、シープSheep達にオオカミウルフ軍団に対する危機意識を持つようにと、
島全体に呼びかけます。
なぜなら、仙人シープSheepのひつ爺は、先祖伝来の古い巻物にウルフ軍団の話が書かれていたことを知っていたからです。
古い巻物には、先祖シープSheepがウルフ軍団と紛争を繰り広げてきた歴史が記されて描かれていました。
先祖シープSheepは元々別の場所に住んでいましたが、やはりウルフ軍団に襲われて、ウルフ軍団から逃れる形でこのシープSheep牧場に住み着いたそうです。
でも、多くの若者シープSheep達はひつ爺の話を聞いても、本当にウルフ軍団に襲われるとは思わず、本気で防衛策を取ろうとしません。
第三話 ウルフ軍団の攻撃
しかし、「その日」は突然訪れました。
その日、いつものようにシープSheep牧場の夜は深まります。
子供達を寝かしつけた後、大人シープSheep達は「Party Sheep Club」へ向かい、今日もパーティー会場でどんちゃん騒ぎ。
その夜の大騒ぎも一通り終焉に近づき、大人シープSheep達が家路に着こうとした頃のことでした。
突如として、ウルフの雄叫びがシープSheep牧場全体に響きわたります。牧場は明るい光線に照らされ、爆音も聞こえてきます。
そうです、ウルフ軍団が襲来してきたです。
ウルフ達は武器も携えており、武装しています。
シープSheep達は驚き、慌て、大騒ぎです。
大人シープSheep達は急いで家に帰り、必死に子供シープSheepと赤ちゃんシープSheepを連れて家を飛び出します。どうやら牛さんなど、周りの島にある牧場でも同じようにウルフ軍団の襲撃を受けているようです。
大混乱の中、
シープSheep達は町村の教会へと逃げ込みます。
教会は、普段は学校としても利用されていますが、いざ緊急事態が起きたときの避難場所としても使われていたのです。
大きな教会ではありますが、さすがに牧場島全体のシープSheep達が集結すると教会の中はぎゅうぎゅう詰めに。
中には怪我をしているシープSheepの姿も見受けられます。
第四話 教会にある秘密の地下道から海の洞窟へ
教会の外では、依然としてウルフ軍団の激しい攻撃が続いています。
そんな中、仙人シープSheepのひつ爺が教会前方の壇上に上って、皆に言いました。
「この教会には実は地下道がある。地下道を通って島の端にある洞窟へ向かいなさい。」
ひつ爺が言うには、教会にはシープSheep達が知らない秘密の地下通路があって、道なりに進んでいくと海の洞窟に辿り着くとのことです。
そうなのです。
ひつ爺だけは、先祖伝来の巻物に書かれている伝説を熟読し、ウルフ軍団からの襲撃を受けた時の対策を真剣に練っていたのです。
ひつ爺は続けて言います。
「海の洞窟には船がある。先祖シープSheepが100年前にこの島にやってきた時に乗ってきた船だ。
その船に乗って逃げるのだ」
シープSheep達は、島の伝説で、確かに先祖シープSheeppの船の話を聞いたことはありました。
しかし伝説の船が実在するとは思っていなかったため、ひつ爺の話を聞いて驚きます。今はとにかくひつ爺の言う通りにするしかありません。
皆で協力して、教会の石床を横にずらすと、ひつ爺のいう通りに石段がありました。
シープSheep達は、石段を降りて、地下通路を道なりに進みます。
灯りを灯しながら暗闇を進むと、1時間ほどで海の洞窟に到着。
そこには、大きな船が何艘も係留されています。
船は古いけれど、丁寧に修繕が施されているようなので、まだまだ使うことができそうです。
ひつ爺はいつの間に、このような準備を進めていたのでしょう?
船は何艘もあるので、大人シープSheep1502匹と子供シープSheepそして、赤ちゃんシープSheepが乗り込むことができそうです。
大混乱の中、なんとかシープSheep達は出航することができたのでした。
第五話 いざ新天地「シープランドSheep Land」へ!
シープSheep達はなんとか脱出船に乗り込み、ウルフ軍団から逃げ出すことができました。
しかし、
一体これから、どうすれば良いのやら。途方に暮れてしまいます。
船に備蓄してある食料や水は多くありません。
シープSheep達の中には、ウルフ軍団に反撃しようと息巻くもの達もいます。
しかし、仙人シープSheepのひつ爺は、シープSheep達全員にとにかく落ち着くように語りかけます。なぜなら、今反撃したところで、ウルフ軍団に勝てるわけはないからです。
では、どうすれば良いのか。
ひつ爺はカバンから、何かを取り出します。そう、先祖伝来の巻物です。
先祖伝来の巻物を広げてみると、巻物の最後の方にこのような記載がありました。
『•••もし将来、ウルフ軍団からの攻撃を受けた時は、彼の地(シープランドSheepLand)に逃げ込むこと。その土地はとても安全な土地である•••』
古い巻物なので、虫食い跡があったり、紙髪が破れていたりして書いてあることの全てを読むことはできません。でも、確かにそう書いてあります。
そして、巻物には地図も掲載してありました。
巻物の地図からは、微かに「シープランドSheepLand」という文字が読み取れます。先祖シープSheep達は、その安全な土地のことをシープランドSheepLandと呼んでいたようです。
でも一体、
「その土地がどんな土地なのか?」
「なぜ先祖シープSheepが、シープランドSheepLandの存在を知っているのか?」
詳しいことは全く分かりません。
しかし、シープSheep達は他に行く当てもありません。
そんな時、あるリーダー格のシープSheepが、「シープランドSheepLandへ行こう!」と皆を励ましました。ひつ爺はうんうんと頷いています。
不安そうなシープSheepもいれば、その反面、子供シープSheep達ははしゃいで嬉しそうです。
ついにシープSheep達は決断を下します。シープSheep達は「シープランドSheepLand」へ向かうことを決断します。決定し、シープランドSheepLandがあると思われる方向へと舵を切りましたす。
しかし、巻物の地図には、シープランドSheepLandの場所が明記してあるわけではありません。
巻物地図には1箇所だけ「×印」がついています。それだけです。
他にはヒントはないので、×印を目指して進むしかなさそうです。
シープSheep達の旅が始まります。
合言葉は「GO TO シープランドSheepLand」
そうです。進むしか道はないのです。
(次編に続く)